ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
ファイナシャルプランナーとはどういったものなのでしょうか?詳しくご説明します!
ファイナンシャルプランナー(以下FP)は、言うなれば「家計の総合アドバイザー」です。家計に関わるお金の専門家として、みなさんの相談・サポートをしてくれる職業です。
では、具体的にはどういった相談やサポートをしてくれるのでしょうか。一例を見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナーの仕事内容
(1)家計管理について
人生には大きな支出のあるイベントがあります。
例えば、「結婚」、「子育て」、「家や車の購入」「老後の生活」など、人生のうちの重要なポイントには大きな支出が伴います。
FPはこうしたライフイベントに向けての、貯蓄の考え方や方法、その計画の立て方までをサポートします。
(2)年金や社会保険制度について
「自分の年金がいつから、そしていくらもらえるのか?」、「年金の繰り上げ(下げ)請求について知りたい」など、年金に対する疑問は多くあります。
また、同じように社会保険(健康保険)についても、制度のしくみや保険料の計算など、複雑で個人では対応しきれない部分について教えてくれます。
(3)住宅ローンの借り方・借り換えについて
人生のうちでもっとも高い買い物の代表格である「家の購入」ですが、多くの人は住宅ローンを組みます。
しかし、ローンやプランの種類、さらには金利もまちまちなので個人ではなかなか理解しにくいのが実状です。
ライフプランとあわせて、そういった住宅ローンのお悩み相談をするのもFPのお仕事です。
(4)投資商品のしくみや運用方法
相談する人のライフプランを聞き、その人にあった資産運用のアドバイスなどをしてくれます。
投資助言業の登録をしていないFPであれば、「ライフプランにあった適切な資産配分の説明」、「投資商品のしくみの説明」、「資産運用のリスクの説明」などのアドバイスにとどまります。
逆に、投資助言業の登録をしていれば、相談した人にとってベストな投資商品を具体的に案内してくれたりします。
(5)保険の考え方やしくみ
近年は、ほとんどの人は生命保険や損害保険に限らず、なにかしらの保険に入るのではないでしょうか。
しかし、自分が入っている保険、もしくは入ろうとしている保険って果たしてベストなのでしょうか?そういったお悩みを解決するのもFPのお仕事です。
FPは、「相談する人の生き方や考え方」にあった保険を提案してくれます。
(6)税制のしくみや控除について
たとえば、所得税や法人税のしくみや控除の説明、節税するための一般的な対策提案などが業務にあたります。
ただし、税理士とは違い、個別の税務相談は禁止されています(税の計算を実際にしたり、税金に関する書類を作るなど)。中にはFP兼税理士として、個別相談のできるFPもいます。
(7)遺産相続や贈与
近親者が亡くなった場合、『相続税の納税ってどれくらいなんだろう』、『遺産の分割協議ってどう進めればいいんだろう』といった相続関係の悩みがでてくるものです。
また、相続には不動産関連の悩みもつきもので、経験していなければほとんどの人は詳しくありません。そういったときに、相続や不動産の知識をバランスよくもつFPが頼りにされます。
上記のように、FPはお金の悩みに対しての「サポート」や「相談相手」となってくれたりするのです。
FPの言葉の意味
1つ目はファイナンス。「金融や財務、または財政」などといった意味をもちます。
2つ目はプランニング。これには「計画・設計」といった意味があります。
そしてこの2つを合わせた言葉が「ファイナンシャル・プランニング」という言葉。
つまり、ファイナンシャルプランナーとは、「金融・財政などの計画・設計をする人」=「家計の総合アドバイザー」という意味となるのです。
メインの仕事は、人生設計(ライフプラン)の提案
世の中には、「経済的に豊かな人生設計」を考えようとする人が常に存在します。
もし「資産運用」や「家計の見直し」に強い人が近くにいればいいですが、必ずしもそのような家庭ばかりではないでしょう。そういったシーンで頼れるのがFPという職業です。
FPのお仕事は、「人生の設計図」をつくること。まずは、お客の悩みである「お金の不安」をなくすために、資産の状況・家族構成など、お金に関わる情報をこまかく聞き取ります。
つまり、ファイナンシャルプランナーとは、「金融・財政などの計画・設計をする人」=「家計の総合アドバイザー」という意味となるのです。
そして、聞き取った情報をもとに「保険の見直し」、「住宅の購入」、「子供の教育費」、「老後の生活資金」、「相続対策」などに対しての、適切な資金計画を提案するのです。
FPという仕事について、お分かりいただけたでしょうか。お金の専門家なので、自分の悩みが出てきたときには一度相談してみるとよいかと思います。
ちなみにFPとなるためには特別な資格はいりません。しかし、実務でFP業務をおこなっている人は「FP技能士」という資格を持っています。FP技能士はれっきとした国家資格で1級〜3級までがあり、実務レベルは2級〜1級です。
またそれとは別に民間資格として「AFP」、「CFP」があります。AFPはFP技能士2級と同等レベル、CFPはFP技能士1級と同等レベルです。相談する場合は上のFPのレベルも参考となるので、担当の資格を確認するのもいいでしょう。
このサイトでは、FP技能士2級〜3級の資格をとるためのサポートをしています。資格を取ろうと思っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。